新しいプラントの説明をする前に、これまで使っていた鉱石精錬プラントの説明を。
上の画像が従来の鉱石精錬プラントで、それぞれ
- 粉砕機(Macerator)
- 鉱石洗浄機(Ore Washing Plant) が2つ
- 熱遠心分離機(Thermal Centrifuge) が2つ
- 電気炉(Electric Furnace)
上記のように配置されています。この流れで各種鉱石を処理することで、鉱石が大体2.2倍に増える、という仕組みになっています。
新しいプラントも流れは同じなのですが、鉱石毎に処理ラインを別にすることで、
- 処理速度を上げる(6並列なので、最大で従来の6倍)
- 鉱石のバッファリング用のチェストが必要無くなる
という2つのメリットが新たに生まれました。
後者についてちょっと説明しますと、これまでは機器の間、また鉱石精錬のラインに入る手前に大容量のチェストを置いていました。上の画像で言うと1の手前・2と3の間、および4の手前にあるのがそれです。
Refined Storageのストレージネットワークに突っ込むのでは無く、わざわざ個別のチェストにしているのは、ストレージネットワークに突っ込むと各段階毎に1種類しか取り出せなくなるためです。
クァーリーが採掘した鉱石をいったんチェストに入れておくと、このように様々な種類の鉱石がバラバラの順序で格納されていきます。これを木パイプで取り出す場合、左上のスロットから順に取り出されることになるので、アイテムを取り出すときも様々な鉱石がバラバラに取り出されることになります。
これにより、各装置で処理される鉱石もバラバラの種類になり、結果各種インゴットがある程度満遍なく出来上がる、という結果が得られるわけです。
一方、Refined Storageのストレージネットワークからアイテムを取り出すときに使うExporterは、「指定したアイテムがストレージネットワークに存在する限り取り出し続ける」という動作を行います。複数種類のアイテムを指定することも出来ますが、その場合もまず1種類目のアイテムを全て取り出し、次に2種類目のアイテムを取り出し…という風に動作します。
この場合、例えば粉砕機で処理するために、粉砕機に繋がったExporterで銅鉱石と錫鉱石を指定した場合、「まず銅鉱石の在庫が無くなるまで銅鉱石が粉砕機に送り込まれる」「銅鉱石が無くなってから、錫鉱石が粉砕機に送り込まれる」という風になります。このため、順番が後ろの鉱石はいつまでたっても処理されず、銅以外のインゴットは一向に生産されない、という事態になってしまうわけです。
が、鉱石の種類毎にラインが分かれていれば、全ての種類の鉱石がそれぞれ専用のラインで並行で処理されるため、「特定の種類の鉱石ばっかり処理される」という問題は発生しません。
だったらRefined Storageのストレージネットワークでバッファリングしてやったほうが綺麗だよね、となるわけです。まあコストは掛かりますけれど。
各工程をもう少し詳しく見て見ましょう。
クァーリーで掘られた鉱石は、テレポートパイプ経由で拠点へ送られてきます。
ここでダイヤパイプを介して、処理対象の鉱石は左側のInterfaceを経由して、この精錬プラント専用のストレージネットワークへ送られます。それ以外のアイテムは右側のInterfaceを経由して、共通のストレージネットワークへ送られます。ストレージネットワークを使い分けている理由は後述します。
ここでダイヤパイプを介して、処理対象の鉱石は左側のInterfaceを経由して、この精錬プラント専用のストレージネットワークへ送られます。それ以外のアイテムは右側のInterfaceを経由して、共通のストレージネットワークへ送られます。ストレージネットワークを使い分けている理由は後述します。
2段目は鉱石洗浄機、そして3段目は熱遠心分離機です。
鉱石洗浄機は「入ってきた粉砕済み鉱石と同種の洗浄済み鉱石1」の他「同種の小さな鉱石粉末1」「石の粉末1」を産出します。このため、鉱石洗浄機と熱遠心分離機、そしてストレージネットワークのインターフェイスをProject:Redのパイプで繋ぎ、
- 洗浄済み鉱石は直接鉱石洗浄機から熱遠心分離機へ送る
- 鉱石粉末と石の粉末はストレージネットワークへ格納する
という処理を行っています。
従来はこの間に小さな鉱石粉末を9個固めて鉱石粉末にクラフトする装置(Extra Utilities 2のAnalog Crafter)を置いていたのですが、小さな鉱石粉末は熱遠心分離機からも産出される関係で配管がごちゃついていました。今回小さな鉱石粉末を一旦ストレージネットワークに格納し、この処理を別の所でやることで、シンプルな構成にすることに成功しました。
で、この真ん中に見えているのが、3段目となる熱遠心分離機です。熱遠心分離機は鉱石粉末と小さな鉱石粉末を産出しますが、どちらも一旦ストレージネットワークに収めます。
こちらが最終段階となる4段目、電気炉です。ストレージネットワークから鉱石粉末を取り出し、焼いてインゴットを作り、ストレージネットワークに格納します。
鉱石粉末は熱遠心分離機が産出する物のほか、Analog Crafterで小さな鉱石粉末からクラフトされる物もありますが、全て一括でストレージネットワークに格納・管理されるようになっています。こうすることで配管をシンプルにしているわけですね。
先の画像でもチラと見えていたとおり、Analog Crafterで小さな鉱石粉末をクラフトする部分も同じフロアに置いています。
実は鉱石洗浄機では、小さな鉱石粉末の他に小さな硫黄の粉末も産出されるため、これを硫黄の粉末にクラフトする装置も置いています。なのでここだけ装置の数が6個では無く7個になっています。
上の方でちょろっと出た「この精錬プラントで専用のストレージネットワークを使っている」という話ですが、これは共通のストレージネットワークに入れているものを精錬して欲しくないケースがある、というのが理由です。
他のModの合金を作る時などに、鉱石粉末をそのままの状態で使うケースが時々あるため、精錬する物はそれ専用のストレージネットワークに格納し、共通のストレージネットワークの中の物は弄らない、という運用にする方が面倒が無いわけです。
このため、最終的に出来上がったインゴットを、精錬プラント用のストレージネットワークから共通のストレージネットワークへと送ってやる必要が出てきます。それをこの画像に写っている部分、最初に紹介したクァーリーから送られてくるアイテムを仕訳する箇所ですが、ここに2つ並んでいるインターフェイスの奥側に這わされているパイプで行っています。