2024年09月26日

新・舞倉工業奮闘記:Advanced Generator解説編

自分の備忘録を兼ねて、Minecrtaftのmodの使い方を書いていくシリーズ、今回はAdvanced Generators編です。
ある程度工業Modプレイを進めていって、大電力が欲しいなぁ、というシチュエーションだと、今まではThermalシリーズのDynamoを使っていましたが、「原子炉を作るほどでは無いけれどDynamoよりコンパクトに大電力が欲しいなぁ」というケースではこのModで追加される発電設備を使うのがちょうど良い、というのを発見したので、こちらでご紹介します。

ちなみに今回から本体バージョンが1.20.1に上がっております。いやーなんとなく1.20.1にするかー! となりましてね…?
Advanced Generatorsのバージョンは1.6.0.6です。


Advanced Generatorsはいくつかの装置を追加しますが、今回は
  • 木炭や石炭、その他木材などを原料にSyngasという燃料を生成するSyngas Producer
  • このSyngasを燃料に稼働するGas Turbine Generator
の2つの組み合わせを紹介します。

この組み合わせによる発電は、
  • 設備を作るための材料に、余り希少な金属を要求されない
  • 拡張が容易で、燃料の手当さえ出来れば簡単に出力を上げられる
というメリットがあり、例えば最初はThermalシリーズのStirling Dynamoに無限化した木炭を突っ込んで発電していたけど、そろそろもっと大電力(数百RF/tから1000RF/t、或いは数千RF/t)が欲しいなぁ、というフェーズで役に立ちます。
逆に
  • 鉄は大量に消費する
  • 拡張が容易ではあるけど、効率よく拡張させたい場合はそれなりに希少金属(金、ブロンズ、さらに上位ユニットだとダイヤやエンダーパールも)を求められる
  • 数万RF/tレベルの出力を出す事も可能だが、流石にここまで来ると燃料の消費量が多くなるので、Mekanismの原子炉など他の発電方法を検討した方が良くなる
という欠点もありますが、この「全体で数百〜数千RF/tくらい消費する」期間というのは経験上結構長いので、その期間の動力として使えるこいつは結構有用だと思います。

装置の紹介(最小構成編)

まずは装置のご紹介。いずれも最小構成で組んでいます。
advgen_001
Advanced Generatorsの装置は、複数のブロックを組み合わせて構成されます。右側がSyngas Producer、左側がGas Turbine Generatorです。
このブロックの組み合わせ方は自由で、液体などを出し入れするブロックに配管を繋げられるのであれば、全部を立方体に固めてもいいですし、このように広げて設置しても可能です。今回は解説しやすくするために広げて設置しています。

まずはSyngas Producer。ちなみにSyngasは日本語で言うと合成ガスというらしいです。要は昔の都市ガスですね。
advgen_002
  • 中段左側のSyngas Producer Controllerが、Syngas Producerの中心となるブロック。これは必ず1つ必要です。
  • 中段右側、右側からのパイプに繋がっているのがFluid Intake Valve。1つ必要です。水はここに手動で、或いは他Modのパイプなどで搬入することになります。
    今回はThermalシリーズのFluiductを使い、Mekanismの電動ポンプからの水を搬入しています。
  • 下段右側はItem Imput Port。こちらも1つ必要です。燃料となる木炭や石炭はここに搬入します。
    今回は何もパイプなどを付けていませんが、これは別Mod(Modular Router)で直接テレポーテーションさせて搬入させるためです。
  • 下段左側はFluid Output Valve。これも一つ必要です。生成したSyngasをGas Turbine Generatorに搬出する場合、ここにパイプなどを取り付けて搬出します。
    ちなみにSyngasは液体扱いですので、各種液体用パイプなどが使えます。ガスなのに…。
  • 上段右側Mixing Chamberと上段左側Heating Chamberのセットが、Syngasの生成量に関わる部分です。詳細は後述しますが、とりあえずは1個ずつ付けておけばOKです。

で、この6つを組み上げて、Item Imput Portから燃料を搬入、Fluid Intake Valveから水を搬入すると、自動的に装置が動き出し、Syngasが生成されます。
生成されたSyngasは自動的にFluid Output Valveから排出され、右側のGas Turbine Generatorに搬入されます。

続いてこちらがGas Turbine Generator。
advgen_003
  • 下段一番右が、Syngas ProducerからSyngasを受け取るFluid Intake Valveです。これは一つでOK。
  • 下段真ん中が中心となるGas Turbine Controller。これも一つでOK。
  • 下段左は受け取ったSyngasを貯めておくFuel Tank。実はこれは無くても良いのですが、標準だと1000mBしか燃料容量がないので、1個は付けておくと良いと思います。
    1個付ける度に燃料容量が16000mB増えます。
  • 上段右側はBasic Turbine。ここでエネルギーが生成されます。後述する内容に従って詰めば詰むほど生成量が増えていきます。当然最低1つ必要。
  • 上段左側がFlux Generator。ここで生成したエネルギーをRFとして出力します。ここに他Modのエネルギーパイプなどを繋げばRFを取り出すことが出来ます。

発電量

上記の最小構成での発電量は100RF/t。これだけだとさほど多くない量ですが、
  • Gas Turbine GeneratorにTurbineを増設、またBasic Turbineでは無く上位のTurbineを増設し
  • 増える燃費に応じてSyngas生産量を増やすために、Syngas ProducerにMixing ChamberとをHeating Chamberを増設する
ことでドンドン発電量を増やす事が出来ます。

ちなみにこの下の話は長くなるので、理屈は良いから出力RF量と燃費や必要設備の関係だけ教えろ! という方は「RF生産量・燃費早見表」の所まで飛ばしてください。

Gas Turbine Generatorの拡張

まずGas Turbine Generatorの方。こちらはTurbineの設置数、および設置されたTurbineのグレードに比例して出力が上がります。
以下はThermalシリーズやMekanismなど他のModを入れないと作成出来ないTurbineを含みますが、
  • Basic Turbineは1個あたり100RF/t
  • Enhanced Turbineは1個あたり150RF/t
  • Advanced Turbineは1個あたり250RF/t
  • Reinforced Turbineは1個あたり500RF/t
  • Composite Turbineは1個あたり1000RF/t
の発電が出来ます。理論上、Composite Turbineを10個付ければそれだけで1万RF/tの発電が出来る事に!

ただし、発電量が上がると共に、燃料消費も上がっていきます。
オフィシャルサイトの解説にも書かれていますが、燃料の消費量は
燃料消費量(mB/t)=RF生産量(RF/t)/燃料ごとのRF生産量(RF/mB)/効率倍率(通常は110%、後述する追加ユニットで変動)
の式で求められます。
たとえば、Basic Turbine2個(200RF/t)、燃料にSyngas(1000RF/mB)を使っている場合、燃料消費量は
200/1000/1.1=0.1818...≒0.18mB/t
となり、1秒(20tick)あたり3.6mBのSyngasが供給出来ればいいことになります。最小構成のSyngas Producerの生産量は1mB/tなので余裕です。
しかしこれが、Composite Turbineを1個使う構成になると、燃料消費量は0.91mB/tなのでギリギリ、Composite Turbine2個だと1.82mB/tなのでもう足りません。
そこで、Syngas Producerを拡張して、Syngasの生産量を増やしていく事になります。

Syngas Producerの拡張

Syngas ProducerでのSyngas生産量は、前述の通りHeating ChamberとMixing Chamberの数に比例します。
そもそもSyngas ProducerはどのようにSyngasを生産しているかというと、
  1. Heating Chamberが燃料を消費して熱を蓄える
  2. Heating Chamberに一定以上の熱量が溜まると、水から蒸気を生成する
  3. Mixing Chamberがこの蒸気と燃料を混ぜ合わせてSyngasを生成する
という流れでして、なおかつ
  • Heating Chamberは1tickあたり50mBの蒸気を生成する
  • Mixing Chamberは1tickあたり10mbの蒸気(と燃料、燃料の消費量は後述)を消費して1mbのSyngasを生成する
となっているため、Mixing Chamber1個あたり1mb/tのSyngasが生産される、なおかつMixing Chamber5個につき1個のHeating Chamberが必要となります。

また、Syngas Producerの燃料消費ですが、Heating Chamberが熱を蓄え維持していく部分と、Mixing Chamberが蒸気と燃料を混ぜる所で消費する部分で別個に消費されていくので、それぞれ順を追って説明していきます。
まず前提として、Syngas Producerに投入された燃料は、独自のcarbonという単位に変換されます。詳細はオフィシャルの解説を参照していただきたいのですが、たとえば木炭/石炭は1個で1600carbonに換算されます。
その上で、
  • Heating Chamberは加熱に1tickあたり2carbonを消費し、0.1heatという単位で熱を生成し蓄えます。
    ただし1tickあたり0.02heatは自然消費されてしまうため、最終的には1tickあたり2carbonを消費して0.08heat上昇となります。
  • Heating Chamberに蓄えられた熱が150heatを越えると、蒸気の生産が始まります。
    最終的に熱量は200heatまで蓄えられ、その後は余った熱量は切り捨てられ、1tickあたり2carbonを消費し続けて200heatの熱量を維持し続けます。
  • Mixing Chamberは1tickあたり50carbon(と蒸気10mb)を消費して1mbのSyngasを生成します。
これをまとめると
  • 加熱していくフェーズ(蓄熱量が150heatになるまで)では、2carbon/tickの消費量で1875tick(約94秒)かかり、合計消費量は3750carbon
    この間はSyngasの生産なし
  • 加熱が終わった後は、Heating Chamber1個あたり2carbon/tick、Mixing Chamber1個あたり50carbon/tickの消費量で、
    • Heating Chamber1個+Mixing Chamber1個であれば、合計52carbon/tickの消費でSyngas1mb/tickの生産
    • Heating Chamber1個+Mixing Chamber5個であれば、合計252carbon/tickの消費でSyngas5mb/tickの生産
となります。

RF生産量・燃費早見表

ここまでの内容をまとめて、RF生産量とそれに必要な生産設備の数、また消費される木炭の数を表にまとめました。
本当は水の消費量も記載するべきなのかもしれませんが、水は大体のModで無限吸い上げできるはずなので良いかなって…。

生産RF/t必要Turbine必要Heating Chamber必要Mixing Chamber
燃費(木炭個数/tick、
加熱フェーズの燃料含まず)
木炭1スタックの消費時間
(いずれも概算)
ゲーム内の1日(24000tick)に必要な木炭の数

100RF/tBasic Turbine x1x1x10.0325
1969tick
98秒
780
12スタック強
1000RF/tComposite Turbine x1x1x10.0325
1969tick
98秒
780
12スタック強
5000RF/tComposite Turbine x5x1x50.1575
406tick
20秒
3780
59スタック強
10000RF/tComposite Turbine x10x2x100.315
203tick
10秒
7560
118スタック強
20000RF/tComposite Turbine x20x4x190.59875
106tick
5秒
14370
224スタック強
50000RF/tComposite Turbine x50x10x461.45
44tick
2秒
34800
543スタック強
なお、実際の燃費はこれよりもっと良くなるはずです。
というのも、Gas Turbine Generatorは生産能力一杯のRFを生産するのではなく必要とされるRFだけを生産する(正確にはRFのバッファが溜まった後は)ため、実際のSyngas消費量もこれより低くなるためです。

燃費改良手段

なんぼ実際の燃費はこれより低くなるとは言え、1万RF/tを出すには1日あたり118スタックの木炭が必要といわれるとちょっと…となると思いますがご安心を。いくつかのユニットをGas Turbine Generatorに追加する事で燃費を改善する事が出来ます。

一つ目はFuel/Air Mixerです。
modules_efficiency_upgrade_tier1.png

燃料の消費量は、前述の通り
燃料消費量(mB/t)=RF生産量(RF/t)/燃料ごとのRF生産量(RF/mB)/効率倍率(通常は110%)
という式で計算されます。Fuel/Air Mixerは、この式の「効率倍率」の項目を110%から135%に引き上げてくれる効果を持ちます。ざっくりですが2割ほど燃費が改善されます。
なお複数個付けても効果は変わりません。というか、1つのGeneratorに1個しか組み込めません。

さらに効果が高いのはこちらのGas Mix Compressorです。
modules_efficiency_upgrade_tier2.png

こちらは効率倍率の項目を180%まで引き上げます。ざっくりと計算すると燃費4割引。なおFuel/Air Mixerと一緒に組み込む事は出来ますが、一緒に組み込んでも効率倍率を引き上げる効果は重複しないので、両方組み込んでも180%にしかなりません。

Gas Mix Compressorを組み込めば、2万RF/tickの出力をさせる場合でも1日あたり224スタック必要だったのが137スタックで良くなる、と考えると結構な差になりますねこれ。

現実問題として、万単位のRFが欲しい場合にこの発電機で賄うのが現実的かというと、よっぽど木炭を大量に生産出来る体制が整っていない限り難しいかなぁ、とは思います。
ただ数千RF/tレベルであれば必要な木炭の生産も現実的なレベルなので、十分検討の余地があるかなと思います。
ちなみに、今プレイしている環境で作った
advgen_004
このCreate利用型回転式植林場(半径8マス)&木炭精錬場だと、1日あたり9スタックの木炭が生産出来ます。
これを2つ並べれば1日18スタック、Fuel/Air Mixerを設置する事込みであれば、2000RF/t弱なら生産に追い着く木炭供給が出来る事になります。ぶっちゃけCreateならコピペで木炭精錬場まで一式増設も用意ですしね。
posted by Arvined at 02:40| Comment(0) | TrackBack(0) | Minecraft 1.20.1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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